巨大なコンクリート投下は、環境破壊の違法な作業直ちに中止を

日本共産党・まえさと保

2015年11月24日 12:02

22日大浦湾にクレーン付きの作業船1隻が搬入された。汚濁防止膜(オイルフェンス)を
海底に固定するためと称して重さ数10㌧に及ぶコンクリートブロックを複数積載し海中に投入するとしている。

 汚濁防止膜は、海中にカーテン状の幕を垂らす海中汚濁防止のためとしている。これまでの汚濁防止膜は調査用で、防衛局は工事用に新たに発注していた。延べ2600メートルにわたり、固定するブロック56・7㌧を102個、43・9㌧を86個、12・3㌧を48個、37・5㌧を50個投下する事になれば大浦湾の自然環境は計り知れないダメージを受けることになる。
 しかも、投下場所は 県が岩礁破砕を許可した区域の外側になる。防衛局は、「船舶の投錨に類する行為」は許可の対象外としている。

 沖縄県はこれまでも「大型のコンクリート構造物は船舶の投錨に当たらず、岩礁破砕許可の対象になるのは明白」と指摘している。
 56㌧ものブロック102個をはじめ合計286個の巨大なブロック塊が投入されて なぜ「投錨に類する行為」と言うことができるのか。
 そもそも、投錨とは海事法で細かく規定があり、どこにでも勝手に投錨して良いというものではない。しかも県の漁業調整規則にも違反していることは明白だ。
また、沖縄県が仲井真知事の時に許可した岩礁破砕許可海域をはるかに超えている。管官房長官は、日本は「法治国家」であることを強調してみせるが、そうであれば、違法な工事は直ちに中止すべきだ。