2014年09月13日

沖縄に米軍基地を押し込めた日本政府ーいびつな対米従属の日米同盟

海兵隊撤退の可能性を日本政府の要望でつぶしていた。
沖縄に米軍基地を押し込めた日本政府ーいびつな対米従属の日米同盟
1995年9月4日に起きた米海兵隊員による少女による集団暴行事件に、沖縄は「もうこれ以上我慢できない」と海兵隊の撤退、米軍基地の整理縮小、日米地位協定の抜本改定をもとめて立ち上がった。島ぐるみのたたかいに発展し、10月21日、宜野湾市の海浜公園で復帰後最大の8万5000人を結集する「県民総決起大会」を開催した。
 アメリカは沖縄の怒りを恐れただろう。後に米副大統領となるモンデール駐日大使が、2004年4月27日、インタビューで「県民の怒りは当然」と述べ、「問題は、事件だけでなく、米兵は沖縄から撤退すべきかどうか、少なくともプレゼンスを大幅削減すべきかどうか、米兵の起訴に関するガイドラインを変更すべきかどうかといったものまで及んでいった」と回想している。
 つまり,沖縄から米軍が撤退すべきかどうか。また大幅に削減して海兵隊だけでも撤退すべきか、日米地位協定の改定が必要か沖縄に米軍基地を押し込めた日本政府ーいびつな対米従属の日米同盟
などにまで、米側の議論が進んでいったことが語られている。
 その上で日本政府は「われわれを沖縄から追い出したくなかった」とし「日本政府の希望通りの結果となった」と交渉の経過と結論についても回想している。
 当時のペリー国防長官は「日本のすべての提案と検討する」と議会で述べていた。つまり、少なくとも海兵隊の撤退は可能であった。
 沖縄県民のたたかいで、つくり出した動きを日本政府が沖縄に基地を押し込めておく政策をとり続けてきたことは、極めて重大な犯罪行為でアメリカ従属の日米同盟の姿が示されている。沖縄県民は、屈しない、勝利するまであきらめない。



Posted by 日本共産党・まえさと保 at 11:11│Comments(0)
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